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水素水は頭がおかしい?怪しい?水素水は体に悪い?詐欺商品?

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水素水は頭がおかしい?怪しい?

水素水という言葉を聞いたとき、「なんか怪しい」「科学的根拠がないのに売られている」と感じる人は少なくありません。実際、ネット上でも「水素水を信じている人は頭がおかしい」「ただの水に高額を払うなんて」といった批判的な意見が多く見られます。では、なぜ水素水がここまで「怪しい」と言われるようになったのでしょうか。

水素水とは、水(H₂O)に水素分子(H₂)を溶かしたものを指します。メーカーは「抗酸化作用がある」「老化防止や疲労回復、美肌効果がある」などの健康効果をうたって販売しています。しかし、問題はその“科学的根拠の曖昧さ”にあります。
確かに一部の研究では「水素が活性酸素を除去する効果がある」という報告もありますが、それはあくまでラットや培養細胞などの実験レベル。人間の体において「水素水を飲んだだけで劇的な健康効果がある」とする明確なエビデンスは存在しません。

また、消費者庁も過去に「水素水の健康効果を過大に宣伝する業者」に対して注意喚起を行っており、特定の企業には景品表示法違反の措置命令も出されています。こうした背景から、「水素水=怪しい」「信じている人は情弱(情報弱者)」というイメージが広まりました。

つまり、「頭がおかしい」と言われるのは、水素水そのものが異常というよりも、根拠の乏しいものを盲信している行動が世間的に批判されているという構図です。SNS上では「信じる人を責めるより、宣伝する側を疑うべき」という冷静な意見も増えています。


水素水はただの水?副作用や効能は?

次に多くの人が気になるのが、「水素水って結局ただの水なのでは?」という疑問です。結論から言うと、ほぼただの水です。
水素は無味無臭・無色の気体で、水に溶けても見た目や味はまったく変わりません。しかも水素は非常に軽く、開封後すぐに大気中に逃げてしまいます。そのため、購入した水素水を常温でしばらく放置してから飲むと、ほとんど水素は残っていません。

一方で、「まったく意味がない」とも言い切れないのが難しいところです。ごく一部の研究では、水素を吸入したり、高濃度の水素水を継続摂取することで、酸化ストレスの軽減や疲労の緩和に寄与する可能性も指摘されています。しかしその効果はごく限定的であり、一般的に市販されているペットボトルの水素水程度の濃度では、体内に届く水素量は極めて少ないと考えられています。

副作用については、基本的に水素自体が無害な物質であるため、通常の摂取で健康被害が生じることはありません。水を飲みすぎて水中毒になるようなケースを除けば、安全性に問題はないとされています。

つまり、水素水は「健康に悪いわけではないが、良いという根拠もない」というのが科学的な現状です。問題は、それを“万能の健康水”のように販売してきた宣伝側の姿勢にあります。


水素水ブームがなくなった理由は?

2016年〜2017年頃にかけて、日本では「水素水ブーム」が大きく広がりました。芸能人やスポーツ選手が水素水を愛飲しているとメディアで取り上げられ、美容や健康への関心が高い層を中心に一時期は爆発的な人気を集めました。
しかし、数年後にはそのブームは急速に終焉を迎えました。その理由は大きく3つあります。

① 科学的根拠の欠如が露呈した
ブーム当初は“夢の健康水”としてもてはやされましたが、研究者やメディアが検証を進めるうちに、「実際には効果が不明確である」ことが次々と報じられました。特に消費者庁が「誇大広告」に対して警告を出したことで、社会的信頼が一気に失われました。

② 一部の業者による詐欺的商法の横行
高額な水素水生成器や定期購入の押し売りなど、消費者を惑わす販売手法も問題になりました。「家庭用の水道水でも同じ」と指摘される商品まで登場し、批判が殺到。ネット上では「情弱ビジネスの象徴」と揶揄されるようになりました。

③ SNSによる情報拡散の反動
当初はインフルエンサーがこぞって「飲むだけで若返る!」などと発信しましたが、次第に消費者側が「それは本当なのか?」と検証する時代に。Twitter(現X)やYouTubeで科学的検証が次々と発信され、ブームの信頼性は失われていきました。

結果として、現在では一部の健康志向な層を除いて、水素水を継続的に購入する人はほとんどいません。まさに典型的な「ブームが去った健康商材」と言えるでしょう。


水素水は体に悪い?詐欺商品?

最後に、「水素水は体に悪い」「詐欺商品だ」という意見について整理してみましょう。

まず、水素水そのものが人体に害を及ぼすことはありません。前述の通り、水素は無害であり、たとえ摂取しても体外に自然排出されます。したがって、「飲むと危険」「毒性がある」といったことは一切ありません。

問題は「詐欺的な販売実態」にあります。
たとえば、「がんが治る」「アトピーが治る」など、医療的効能を謳って販売するのは完全に薬機法違反です。実際、過去には水素関連商品を販売していた業者が摘発・行政処分を受けたケースもあります。

また、「NASAも認めた」「オリンピック選手が使っている」など、信頼を装う宣伝手法も横行しました。しかし、これらの多くは根拠のない印象操作にすぎず、実際に効果を認めた公的データは存在しません。

要するに、「水素水=詐欺商品」と言われるのは、科学的根拠の乏しい健康効果をうたって高額販売した業者の責任であり、水素という物質自体が悪いわけではありません。

では、なぜこれほどまでに人々が騙されてしまうのでしょうか?
その背景には、日本人特有の“健康信仰”と“科学への過信”があります。
「なんとなく良さそう」「みんなが飲んでいるから」といった空気で商品が広まり、検証される前に市場が膨らんでしまったのです。


まとめ:水素水は信じるより、まず調べよう

水素水が「頭がおかしい」「怪しい」と言われる理由は、科学的根拠の薄い健康効果を信じてしまった人々の行動と、それを利用した業者の商法にあります。
ブームが去った今だからこそ、消費者として冷静に「何が本当に効果があるのか」を見極める目が求められます。

・水素水はほぼただの水で、副作用はない
・効果を裏付ける科学的根拠は乏しい
・詐欺的な宣伝を行った業者がブームを終わらせた
・「体に悪い」わけではないが「効く」わけでもない

つまり、水素水は「悪」でも「奇跡の健康水」でもなく、ただの無害な水を過剰に信じすぎた社会現象といえます。


今後の教訓

同じような健康ブームはこれからも必ず起こります。
「〇〇水」「〇〇サプリ」「〇〇電位マット」など、科学を装って高額販売される商品に飛びつく前に、まずは一度検索してみましょう。
「根拠はあるのか?」「誰が言っているのか?」を調べるだけで、無駄な出費や誤った健康法を避けられます。

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